訳アリ令嬢ですが、憧れの公爵様に溺愛されています!
夕食後、湯浴みを終えると、ウィルの部屋との続き扉から彼がやってきました。
さっきのキスのせいで、まともに顔が見れません!
ウィルは気にしていないのか、当たり前のように私の腰を抱き、私をソファに誘導します。その優雅な仕草にもドキドキしてしまいました。
腰かけると私の髪を撫で、また優しく唇を重ね、柔らかい表情で私を見ています。
婚約式を挙げてから、ウィルとこんなにゆっくり過ごすのは初めてで、何より男性とこんなに密着するのも、キスだって初めてのことで、私は展開の速さについていけていません!
ワインレッドの瞳が細められ、至近距離で見つめられると、息が出来なくなりそうです。
「ローズ、明日の予定は?」
「明日は、お休みです……。ウィルがお帰りになる予定の日だったので、一日準備するつもりで……。」
「だったら明日は私のために使ってくれ。二人でどこかに出掛けよう。」
「良いのですか?お疲れなのでは?」
「隊が戻ってくるのは明日の夜の予定だ。それまでは自由時間だろう。ローズと出掛けたい。」
「まぁ……!嬉しい!」
ウィルと2人でお出掛けだなんて、婚約指輪の為に転移した時以来のことです。何より、ウィルが明日も側に居てくださることが、とても嬉しく感じていました。
早速ウキウキする私に、ウィルがまたチュっとキスをしました。
「!」
「今夜は……君の嫌がることはしないと誓う。だが、同じベッドで眠りたい。」
「……はい……」
今日こそは胸の傷痕をご覧になるのかもしれません。その後はもしかしたら、婚約破棄が待っているのかも──。
だけどそれよりも、ウィルと離れたくない気持ちが強く、私は一緒に眠ることを了承しました。
緊張しながら、ウィルとベッドに入ります。ウィルは穏やかに微笑みながら、私を優しく抱き締めました。そして、噛み締めるようにこう言ったのです。
「……やっと、ローズに会えた……」
「ウィル……」
きっとお仕事が大変だったのでしょう。もしかしたら、人恋しかったのかも。だからこうして一緒に寝ようと言い出したのかもしれませんね。
そう一人で納得しつつも、ウィルの厚い胸板や至近距離で見えるセクシーな喉仏、何より自分のものとは違う、男らしい良い香りにクラクラしていました。
「キスはしてもいいだろうか?」
「え?」
「ローズが良い香りだから、キスがしたくなった。」
そうして本当に、キスを繰り返すだけで、他は何もしないまま、胸の傷さえ確認せずに、私たちは同じベッドで眠りについたのでした。
さっきのキスのせいで、まともに顔が見れません!
ウィルは気にしていないのか、当たり前のように私の腰を抱き、私をソファに誘導します。その優雅な仕草にもドキドキしてしまいました。
腰かけると私の髪を撫で、また優しく唇を重ね、柔らかい表情で私を見ています。
婚約式を挙げてから、ウィルとこんなにゆっくり過ごすのは初めてで、何より男性とこんなに密着するのも、キスだって初めてのことで、私は展開の速さについていけていません!
ワインレッドの瞳が細められ、至近距離で見つめられると、息が出来なくなりそうです。
「ローズ、明日の予定は?」
「明日は、お休みです……。ウィルがお帰りになる予定の日だったので、一日準備するつもりで……。」
「だったら明日は私のために使ってくれ。二人でどこかに出掛けよう。」
「良いのですか?お疲れなのでは?」
「隊が戻ってくるのは明日の夜の予定だ。それまでは自由時間だろう。ローズと出掛けたい。」
「まぁ……!嬉しい!」
ウィルと2人でお出掛けだなんて、婚約指輪の為に転移した時以来のことです。何より、ウィルが明日も側に居てくださることが、とても嬉しく感じていました。
早速ウキウキする私に、ウィルがまたチュっとキスをしました。
「!」
「今夜は……君の嫌がることはしないと誓う。だが、同じベッドで眠りたい。」
「……はい……」
今日こそは胸の傷痕をご覧になるのかもしれません。その後はもしかしたら、婚約破棄が待っているのかも──。
だけどそれよりも、ウィルと離れたくない気持ちが強く、私は一緒に眠ることを了承しました。
緊張しながら、ウィルとベッドに入ります。ウィルは穏やかに微笑みながら、私を優しく抱き締めました。そして、噛み締めるようにこう言ったのです。
「……やっと、ローズに会えた……」
「ウィル……」
きっとお仕事が大変だったのでしょう。もしかしたら、人恋しかったのかも。だからこうして一緒に寝ようと言い出したのかもしれませんね。
そう一人で納得しつつも、ウィルの厚い胸板や至近距離で見えるセクシーな喉仏、何より自分のものとは違う、男らしい良い香りにクラクラしていました。
「キスはしてもいいだろうか?」
「え?」
「ローズが良い香りだから、キスがしたくなった。」
そうして本当に、キスを繰り返すだけで、他は何もしないまま、胸の傷さえ確認せずに、私たちは同じベッドで眠りについたのでした。