嘘と愛
「言葉じゃだめなんだよね、零ちゃんは…」
え?
と、零が思た瞬間。
そっと大雅が零の顎をとった。
な、なに?
と驚く零に、スーッと対アの顔が近づいてきた…。
驚いて茫然となっている零の唇に、大雅の唇がふわりと重なった… …。
キス…されているの?
驚きながらも、ゆっくりと伝わって来る大雅の唇の温もりが零の頑な心をゆっくり溶かしてくれる…。
大きな掌で背中を支えられると、零は素直にギュッと大雅にしがみついた。
お互いの気持ちを確かめるように、軽く触れた唇。
探るようなキスから、次第に求めあうとキスに変わってゆく…。
深く…深く…口の中いっぱいを犯されてしまうくらい激しキスが繰り返され、2人の愛し合う音がリビングに響いている。
息継ぎをする事も惜しむくらいに、激しくなってゆくキス…。
激しくなってゆくキスの中。
大雅の指が零のブラウスのボタンを外してゆく…。
軽く右手で抵抗してみる零だが、その力は弱くて。
スルっとブラウスを脱がされてしまった…。
やだ…恥ずかしい…。
そう思った零は、そっと顔を背けた。
見かけよりも華奢な体をしている零。
ほっそりとした首筋に、雪のような白い肌に、そっと触れないと壊れてしまいそうな鎖骨がまるで氷の柱のように綺麗に輝いて見える。
清楚な白い下着の間から垣間見える胸の谷間は、マシュマロのように柔らかそうで見てるだけで吸い付きたくなる…。
「綺麗だね、零…」