嘘と愛
一緒に居よう
大雅の唇が零の耳を甘噛みして、首筋に降りてくる…。
そして鎖骨に…胸に降りてきて…。
チュッと、マシュマロのように柔らかい零の胸に吸い付いてくる…。
這うように降りてき大雅の唇が、チュッと強く胸に吸くように零の体に這ってくる。
感じる唇が心地よくて、零の吐息が漏れてきた…。
「…もっと感じて零…。素直に、感じたまま反応していいよ…」
そっと耳元で大雅が囁いた。
触れられる全てが心地よく、そして嬉しい…。
もっと触って…もっと…もっと…。
そう求めながらも、言葉にはできないまま零はただされるがままだった。
大雅の手はとても優しくて、触れられる感覚がたまらない。
優しい愛撫と共に滑らかに唇を這わせてゆく大雅…。
その感覚を零は素直に感じて、吐息とともに激しい声も漏れてくる…。
唇が胸からお腹に…
そして零の入口へと降りてくる…。
零の入り口は、清らかな川の水が溢れんばかりに潤っていた。
その中を、大雅は唇を這わせてゆき、まだ強張っている零の入り口をゆっくりと解していった…。
今まで感じたことがない感覚に、零の声も裏返るほど漏れてきて、吐息も激しくなってゆく…。
指で零の入り口が解れてきたのを確認した大雅は、ゆっくりと解れた入り口から零の中へと入って行った。
「っ…」
痛い!
声にならないほどの激し痛みを感じた零は、ギュッとシーツを握りしめた。
「大丈夫…気持ちいいね…」
そう言って、大雅は零の手を取り自分の背中にまわした。
「俺に掴まれ、一人じゃないから。…俺が全部受け止めるから…」
がっしりした大雅の背中に手をまわした零は、ゆっくりと頷いた。
だが。
狭いトンネルの中をゆっくりと入ってくる大雅を感じると、想像以上の痛みを感じた零は声を出さない代わりに強く大雅の背中に爪を立ててきた。
無理やり入ってくるのではなく、労わりながらゆっくり、ゆっくりと進んでくる大雅は優しい波のような脈をうっているのを感じる。
痛い…でも…
心地いい大雅を感じていると、次第に痛みが快楽に変わってゆくのを零は感じた。
体の奥までギュッと入ってきた大雅を感じると、頭が真っ白になり何も考えられなくなったが。
好き…愛している…と、大雅の気持ちが体と心に響いてきて。
全てが満たされるのを零は感じていた。