嘘と愛
姉のディアナは、22歳で結婚したが子供が産めない体だった。
10代のころに病気で子宮を摘出することになり、子供は産めない体だが夫にはそのことを話していないとの事。
子供が欲しくて特別養子縁組の話しも聞いて、相談に来ていたが。
ある日、妹のイリュージュが妊娠していることを知り、子供を産み渡して欲しいと頼み込んできた。
イリュージュはディアナの頼みを引き受け、産まれた子供をディアナに産み渡す事にした。
ディアナは夫には体外受精が成功したと、嘘をついて妊娠したふりをしていた。
妊婦検診はイリュージュが受けた結果を報告して、偽造妊娠を演じたまま出産は帝王切開で出産すると言い、リュージュが出産する頃に入院して子供が産まれるのを待っていた。
イリュージュが無事に双子を出産して、すぐにディアナに引き渡された。
出産を終えたイリュージュは気づかれないように入院していたが、どうしても最後に子供に会いたくて見に来た。
可愛い双子を見て、胸が張ったイリュージュはお別れにと、双子に最初で最後の授乳をした。
そんなところを助産師が目撃したことから、イリュージュは誘拐犯だけでは無く乳児殺害の容疑でも逮捕されてしまった。
子供を産んだ事実を話すことが出来ないイリュージュは、罪を認めざる終えなくなり有罪判決を下された。
それを知り、瑠璃は急いで海外から戻ってきた。
そしてイリュージュの無罪を証明した。
だが、無罪を公表しない事で再び誘拐事件は迷宮入りになってしまった。
瑠璃は誘拐事件の事を聞かされ、どこか話しができすぎていると思っていた。
一人は無傷で、いつの間にか病院に戻って来ていたが、もう一人は顔の解らない遺体で発見された。
誘拐犯は金銭の要求もしてこないままで、何が目的だったのか不明。
そして何故1人を殺さなくてはならなかったのかも不明。
誘拐犯は何がしたかったのかわからないまま疑問だけが残っていた。