ほろ苦彼氏の甘い口づけ
映画館、カフェ、レストラン、ショッピングモール、百貨店。あとは公園と家。

大学入学後も変わってないけど、ここ数ヶ月は足を延ばして新しい場所を訪れているから、ギリギリセーフかな?


関連ワードをタップして画面をスクロールすると、倦怠期診断と書かれた記事を発見した。


順調だから別に診断する必要はないんだけど……物は試し。現状チェックってことでやってみよう。


質問を黙読しながら項目にマークを入れていき、結果を見るボタンを押した。



「えーと、『あなたの倦怠期レベルは90点。危険レベル』……⁉」



思わず起き上がり、画面を凝視する。


『交際当初よりも連絡やスキンシップ、デートの頻度が減少しているのであれば、倦怠期に突入している可能性が高いです』

『このまま放置すると、最悪の場合別れを切り出されてしまうかもしれません』


そんな……嘘でしょ……。

ハッキリと出た結果にショックで顔が青ざめる。


彼と連絡先を交換したのは、スマホデビューをした中1の夏。まだ付き合う前。

ただ、当時は学校で毎日会っていたので、本格的に取るようになったのは、別の学校に通い始めた高校生の頃から。
< 14 / 86 >

この作品をシェア

pagetop