幼なじみじゃなきゃダメ?
-慎side-
「慎、急なんだが明後日から梓沙ちゃんと一緒に住んでほしい」
「慎?お母さんからもお願い」
夜ご飯を食べてる時に親父と母さんが急に真剣な顔をして言ってきた。
「急になんでだよ」
聞いたら親父と母さんがためらいながらも理由を一つずつ話だした。
「梓沙のお母さんが病気なんて....
しかも難病.....。」
言葉が出なかった。
梓沙は小さい頃からお母さんと2人暮らしで梓沙のたった1人のお母さんが難病の病気を抱えてるなんて...。
その後も親父たちが...
梓沙のお母さんの病気を治せる病院は海外にしかないこと。
一刻も早く海外の病院で治療しなきゃ梓沙のお母さんの命が危ないこと。
今聞いた話は俺だけじゃとうてい抱えきれないような話だった。
「慎、梓沙ちゃんにはこのこと言わないでほしいの
それが梓沙ちゃんのお母さんの望みだから...」
「...わかった」
俺はこういうしかなかった。
この時に俺は決めた。何がなんでも“梓沙を笑顔にする“ “梓沙から離れない“と。
俺が小さい頃から好きな梓沙が悲しくならないように。
そして梓沙のお母さんの病気がいっこくも早く治るように。