幼なじみじゃなきゃダメ?
chapter2
朝日の射し込む教室。
昨日は入学式。
あたりを見回しても教室には誰もいない。
「梓沙、なんで先にいくんだよ」
「えっとーなんのこと」
「はぁ?俺ら一緒に住んでんだから朝ぐらい一緒に行ってもいーだろ」
「しーっ、何言ってんの!バレたらどうすんの!」
「ちょっとはまこっちゃん、警戒心もってよね」
「はいはい」
その時に教室に入ってきた子が私のところに歩いてきた。
「あの、教室の前にこれ落ちてたんですけど梓沙ちゃんのですか?」
「えっ?!」
「あ、すいません。違いましたよね。ごめんなさい。」
「あ、いやいや違うの、ちょっと顔あげてよー
これ、私のなの。ありがとう」
「よかったぁー違う人のかとおもったー
あ、私“水野真那(ミズノ マナ)です。よろしくね!」
ものすごく可愛い笑顔で言われたのでついつい
「かわいい...」
真那ちゃんは驚いたようで「えっ」と照れたように言った。
「ありがとう」