オタクな私に6人の兄弟と執事ができました。
そして、車を走らせて2時間ほどで再婚相手の家に到着した。
「っ…………。」
私は驚き過ぎて言葉が出なかった。
目の前には厳重に警備がされているであろう大きな門がそびえ立っている。
そして、その奥の方に綺麗で大きな家が建っていた。
え………?
表札には"東院"という文字が…
「ねぇ、お母さん!こんな凄い人と再婚するの?!」
「そうよ?お母さんの働いている会社のパーティーに呼ばれて…影人さんがお母さんに一目惚れしたの…!お母さんも影人さんに惚れちゃって、無事にゴールイン♪って感じなの〜!」
影人さんは私のお父さんになる人だ。
私とお母さんが車から降りると、執事らしき人が出迎えてくれた。
執事さんに案内されて辿り着いたのが客間だった。
思わず見惚れてしまうほど綺麗だった。
コンコン…とドアをノックする音が響いた。
私は緊張で体が氷のように固まってしまった。
「やあ、栞!会いたかったよ!」
「影人さん!私も会いたかったわ」
お母さんの名前を呼んだ人が、父となる影人さん
そして、後から入ってきたのは私の兄弟となる6人の人だった。
「ひょぇ………美形過ぎんか?」
私は思わず、声を漏らしてしまった。