いつか笑って話せるときがくる
*3章 『普通』
つらい。
やっぱりすごくつらい・・
せっかく学校に来たのに、1時間30分もかけて来たのに
たった5分しか授業を受けられない。
それに、私にはそれ以上にもっとつらいことがあった・・・・
それは、
「楽しみだよね!!
修学旅行!!!」
2年になって一番大きい行事と言っても過言ではない
『修学旅行』
それが私にとっては苦痛でしかなかった。
トイレのことがなかったら私だってすごく楽しみにしていたと思う。
ユイといろんなとこ回って、みんなで泊まって
とか
楽しいことがいっぱいの行事。
誰もがみんな楽しみにしているからこそ2年になって何回もその話題で盛り上がってるのを耳にした。
でも、私はそのたびに『普通』がうらやましくて仕方がなかった。
知らない場所での行動は私にとって不安しかない。
トイレがどこにあるのかわからないし、
集団行動や班行動だとみんなに迷惑をかけたくないし勝手に行動ができないから
トイレに行ける時間だって限りがある。
それに、私にとって一番の不安要素は『移動のバス』
小学校の時からそうだった、遠足や旅行と言ったらほとんどバス移動。
特に高速道路は、恐怖でしかない。
常に水分を制限して行動しなきゃだし、どこにトイレがあるか、いつトイレに行けるかをずっと気にしなきゃいけなくて純粋に楽しめない・・・
それがすっごく悔しい
長い時間かけて登校して、授業すらまともに受けられなくて、
学校行事はトイレのことばかり考えて純粋に楽しめない。
『普通』の学校生活を送りたいだけなのに
なんで私だけ・・・・
何かが切れたようにすべてが嫌になって
私は先生に言ってそのまま家に帰った。