いつか笑って話せるときがくる

どうすればよくなるのか、

毎日考えるけど悪くなる一方で・・

もう、中学生の頃から朝から水分を一滴も取らないなんて当たり前で。

今となっては、のどが渇いたっていう感覚がなくなってしまっている。

夏場は特にお母さんたちに心配をかけてるし、私だって体育が終わってみんながおいしそうにお茶や水やスポーツドリンクを飲んでるのをうらやましく思わなかったことなんてない。

幸いにも、熱中症になったことはないしそれで体調を壊したことはないけれど

唾さえも飲むのをためらうくらい毎日トイレに縛られ、

自分の心に縛られた生活を送るのがつらくてしょうがない・・


なんで私だけ・・


なんで私の心はこんなにも弱いの?


修学旅行だって、

学校の行事だって

普段の学校生活だって


純粋に楽しみたい・・


ただそれだけなのに


悔しさと、つらさでいっぱいになった私はこらえきれなくなった涙を流しながら、

力いっぱい握ったこぶしで、自分の足を何回も殴った。

必死にこらえていた声も我慢できなくなり


「あーーーー!!!」


声を荒げた私が思い切り手を振り上げた時だった。


ぎゅっ

強く、強く後ろから抱きしめられた。

私の後ろにいたのは


涙を流したお母さんだった・・。



< 17 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop