いつか笑って話せるときがくる

「学校、もっとちゃんと行って、授業もちゃんと受けないと
やめなきゃいけなくなっちゃうよね・・。」


「そうだな・・。
でも、アイはアイのペースで少しずつ頑張っていれば
どんな結果になっても後悔することはないんじゃないか?」


お父さん・・。


「どうしたら、どうやって頑張ればいいのかわかんないよ。」


「お母さんたちが一番怖いのは、
アイの心が、体が、壊れてしまうことだよ。
アイは頑張りすぎるところがあるから・・
だからさ、アイ。
1日1回だけトイレを我慢してみるとか、そういうところから始めてみたらどうかな?」


「1日1回・・

できるかな・・?」


「できなくてもいいのよ。
できたら存分に自分をほめる。そうやって少しずつ進んでいければそれで充分だから。」


お母さんの提案は少しハードルが高かった。

それでも頑張りたい。

私はそう思った。


「お父さんも、お母さんもいつでもずっとアイを応援してるからね!」

「『頑張れー!』『大丈夫だぞ!!』ってな。」


お母さん、お父さん・・・


2人だって私のことで散々、悩ませたり、つらい思いをさせたのに

お父さんも、お母さんも

いつも、私が欲しい言葉を私の大好きな二人の笑顔で

当たり前のように言ってくれる。



「ありがとう。

ほんとうに、、ありがとう。」

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