Livre magie〜信じる心〜
「人間なんて、いつかはみんな裏切る。俺もそうだった。軍に所属し、国のために必死で紛争地に行って戦いに協力していたのに、みんな俺を捨てて逃げた。俺を敵に売った!人間なんて……全員この世から消えてなくなればいい!!」
カズの瞳には、激しい怒りの炎が見えた。それはまるでこの地獄で燃え盛る火柱のようで、見る者全てを焼き尽くしてしまうような気がする。
僕とエリカ、そしてメルキュールはカズの怒りに体を震わせてしまうけど、リオンだけは真剣な顔を崩すことはなかった。ただまっすぐにカズを見つめる。
「君が人から裏切られた時の痛みなんて、想像することなんてできない!君の痛みの全てを俺はわかってやることができない!この世界では、時に人に嘘をつくことが必要な時があって、誰かを傷付けなくちゃいけない時があって、何が正しくて何が間違っているのかなんて、俺にだってわからない。きっと、何十年生きてもこの答えなんて永遠にわからない。でもーーー」
カズの瞳には、激しい怒りの炎が見えた。それはまるでこの地獄で燃え盛る火柱のようで、見る者全てを焼き尽くしてしまうような気がする。
僕とエリカ、そしてメルキュールはカズの怒りに体を震わせてしまうけど、リオンだけは真剣な顔を崩すことはなかった。ただまっすぐにカズを見つめる。
「君が人から裏切られた時の痛みなんて、想像することなんてできない!君の痛みの全てを俺はわかってやることができない!この世界では、時に人に嘘をつくことが必要な時があって、誰かを傷付けなくちゃいけない時があって、何が正しくて何が間違っているのかなんて、俺にだってわからない。きっと、何十年生きてもこの答えなんて永遠にわからない。でもーーー」