まるでSFのようだった
『距離が離れれば離れるほど“気”が減ってしまうため、近接戦のみ有効』

『人間で言う心臓や脳などの臓物のように直接的な致命傷になり得る器官が不明』

要は、限りなく彼奴らに近づき、拳銃やライフルなどではなく、刀やチェーンソーのような物で体を切り刻め、と言う事。

“適応者”が戦線に立つようになってから、世界は劇的に変化した。

彼奴らの数は徐々に減少し、その支配域も狭まっていった。

人々は彼らを、“救世主”と呼んだ。




そして、これまでの動きに無関心だった僕は、“適応者”だった。
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