まるでSFのようだった
初めて僕らが戦線に立った日、僕らの同期の半分は命を終わらせた。

残りの半分の2分の1は、物陰に隠れたり、彼奴らから逃げ続けることで命拾いをして、彼奴らの討伐に本格的に貢献して生き残った者は、僅か4分の1だった。


今でも、彼らが逃げた事を、死んだ事を、責めるつもりは全く無い。


寧ろ人間として、逃げる事が1番の正解だったとすら思う。



だって、僕たちは、あの日からほんの1年前までは、当たり前の幸せを当たり前に享受する、そこら辺にごまんと転がっている、平凡な高校生だったんだ。
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