本能で恋をする~after story~
犯そうとした……?凛音を…コイツが?
血が……感情が……引いていく……。
重く、どす黒い雰囲気を抱えながら、静かに一宮の元に進む。
凛音と叶斗が何か言っているが、全く聞こえない。
“コレ”を排除しなければ………
俺の大切な愛しい凛音を傷つけた、“コレ”を………
「海斗社長!!!
ひとついいですか?」
一宮の声が、俺の心の小さな隙間に入ってきた。俺の足が止まる。
「は?」
「俺のこと、煮るなり焼くなり好きにしていいですよ。
海斗社長が、会社を辞めろと言うなら、退職します。
でも、その代わり奥さん…いや、凛音さんのこと諦めませんから!」
迷いのない、真っ直ぐな目が俺に突き刺さった。
そして、一礼して去っていく。
パタン―――――
「凛音ちゃん!!?
海斗!!凛音ちゃんが!」
足の力が抜けた、凛音がへたりこんだ。
「凛音!?」
急いで駆けつける。
「凛音…!大丈夫……大丈夫……」
抱き締め、背中を擦り落ち着かせる。
「海斗……ごめんなさい…。
もう二度とあんな海斗見たくなくて、言えなかったの。叶斗くんにも、無理矢理黙ってもらったの。殴ったりしても何も解決できないから」
震えながら、俺にしがみつき、話す凛音。
「わかった、わかったから…もう大丈夫だよ……」
凛音の苦しい想いが、俺のなくなった感情に温かさを取り戻させた。
血が……感情が……引いていく……。
重く、どす黒い雰囲気を抱えながら、静かに一宮の元に進む。
凛音と叶斗が何か言っているが、全く聞こえない。
“コレ”を排除しなければ………
俺の大切な愛しい凛音を傷つけた、“コレ”を………
「海斗社長!!!
ひとついいですか?」
一宮の声が、俺の心の小さな隙間に入ってきた。俺の足が止まる。
「は?」
「俺のこと、煮るなり焼くなり好きにしていいですよ。
海斗社長が、会社を辞めろと言うなら、退職します。
でも、その代わり奥さん…いや、凛音さんのこと諦めませんから!」
迷いのない、真っ直ぐな目が俺に突き刺さった。
そして、一礼して去っていく。
パタン―――――
「凛音ちゃん!!?
海斗!!凛音ちゃんが!」
足の力が抜けた、凛音がへたりこんだ。
「凛音!?」
急いで駆けつける。
「凛音…!大丈夫……大丈夫……」
抱き締め、背中を擦り落ち着かせる。
「海斗……ごめんなさい…。
もう二度とあんな海斗見たくなくて、言えなかったの。叶斗くんにも、無理矢理黙ってもらったの。殴ったりしても何も解決できないから」
震えながら、俺にしがみつき、話す凛音。
「わかった、わかったから…もう大丈夫だよ……」
凛音の苦しい想いが、俺のなくなった感情に温かさを取り戻させた。