本能で恋をする～after story～

それはある日の仕事終わり――――
｢じゃ、叶斗、紺野。お疲れさん！｣
｢はい。お疲れ様でした｣
｢海斗、下まで三人一緒に出よう｣
｢あぁ｣

三人でエレベーターに乗り、退社する。

｢海斗、叶斗さん！｣
ゲッ、なな……。
なんで、ここが！？

｢ななちゃん？｣
｢なんだよ！｣
｢今日は叶斗さんに用があって！付き合ってくれません？｣
｢悪いんだけど、彼女と今から食事するんだ。だからまた今度にしてくれる？｣
｢えーいいじゃないですかぁ～////｣
ななは、叶斗の腕を掴み、猫なで声を出す。

｢おい！なな！やめろ！！
叶斗嫌がってるし、彼女の前だぞ！｣
俺はななの腕を掴み、叶斗から引き離した。

｢なんでよ！いいじゃん！｣
｢ななちゃん、悪いけどまた今度｣
｢え～｣

｢叶斗、紺野ともう行け！俺がなんとかするから！｣
｢海斗……ありがとう！｣
そう言って、紺野を連れ、行ってしまったのを確認し。



｢なな、いい加減にしろよ！今度は叶斗を狙ってんのか？｣
｢海斗に関係ないし！｣
｢ななのことは関係ないけど、叶斗のことは関係ある。俺の兄弟だ！｣
｢チッ。邪魔しないでよ！いいの？そんなこと言って！どうなるか分からないよ！｣
ななが、含みのある言い方をし、ニヤッと笑った。

なながこうゆう言い方をするときは、何かが起きる予兆だ。
｢お前、何を企んでる？｣
｢海斗、怖ーい！
別にー｣

そう言って、行ってしまった。