抑圧的ラブソング
抑圧的ラブソング
[抑圧的ラブソング]


ただいっしょにいられるだけで 幸せだった
同じ夢を持っていたことが 幸せだった
朝からギターを鳴らすことも
何もせずにいることも
すべて愛しかったはずなのに
それなのに
いまはどうしてこんなに寂しいのだろう
あの頃は 永遠に愛しく感じられるとおもっていたのに
いまは いろんなものに邪魔される


わたしはありふれた言葉ばかり並べるのに
きみはいつもすてきな言葉ばかり乗せていたね
普段は口下手なくせに
歌ったきみはそうじゃなかった
そんなところもだいすきだったのに
それなのに
わたしはきみの隣にいない
きみの歌をいちばん最初に聞けることがわたしの特権だったのに
わたしはそれを手放した


抑圧的ラブソング
きみに言えないことがある
きみにだけは一生教えない

< 10 / 10 >

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