#OVER TIME
「未茉。」
「おー。翔真ぁー。」
夜の自由時間になり女子も練習終わりだろうと思って、ホテルのロビーで未茉が来るのを待っていると、ヘロヘロの姿で登場した。
「どうしたのその顔・・・」
「今日練習遅刻したからペナルティーで走り終えたとこだよーあー疲れたぁ」
目の前の翔真に泣いて抱きつくと・・・
「お疲れ。」
よしよし。と優しく頭を撫でてくれる大きな手が今日も心地よくて目を閉じるも、
「なぁなぁ、ちょっと外散歩行かね?!」
わくわくと目を輝かせて見上げる未茉に、
「言うと思った・・。」
きっと彼女の探検家の血が騒いでるのだろうと思ってはいたが・・・。
「さすがに冬の北海道は寒すぎるよ。あてもなく放浪してたら試合前に風邪ひくよ。」
「えーー!!お前まで意地悪!!!」
「・・・・。」