#OVER TIME
「うわぁぁあーいっ!!北海道の夜だぁあ!!」
札幌駅直結のホテルを抜けると、JRタワー展望室へと二人はやってきた。
「お、凄い眺め。」
翔真もエレベーターで上がる中、どんどん地上から遠く離れてく様子に目を丸くしてる。
「お前デカイから人より余計に怖そうだよな。」
「・・それ関係あるかな・・」
彼女の謎な突っ込みに首を傾げてると、あっという間に地上38Fのところにある展望室に到着した。札幌駅から直結で寒くないので、すぐ帰れば見つからないだろう。と翔真が連れてきたのだ。
「うっわぁぁあっ!!月に手が届きそうだなぁ!!!」
最上階に到着し、未茉は雪降る空に浮かぶ幻想的な月夜を見上げて真っ直ぐと両手を伸ばす。
窓ガラスが隔ててるとは思えないほど、透き通った空に無邪気な笑顔を見せた。
「本当だ。」
「お前が手を伸ばしたら届くな!絶対!」
「・・・。」
興奮気味に真顔で言う彼女に翔真は再び失笑する・・