#OVER TIME




「お前は!!そんな呑気なこと言って悔しくねぇのかよ!!すぐって言ったってあと半年近くねぇんだよ!?」

「んー。まぁ…悔しいけど。」
「全然っ悔しそうに見えないなっ!その顔は!!」


「まあまあ、白石落ち着けって!!」

その場を和ますのは、湊翔真の中学時代からの友人の結城達也(ゆうきたつや)だ。

この男は中々の曲者である。
サイド刈り上げヘアにトップの短髪をべたべたのワックスをつけて立たせてキメキメのヘアスタイルは自分がイケてると思っていないとできないと思ってる。

湊翔真に続き、明徳バスケ部では一番の高身長で192cmあり、高いリバウンド力とシュート力を持っている。
短気単純で、可愛いおなごを見ると誰彼かまわずすぐに動物のように本能剥き出しにするが、恋愛は熱しやすく冷めやすい最低な男と私は認識しているが、友達想いの一面もある。


「そうだよ。せっかく付き合えたんだから、仲良くしろよ。」

そして一番冷静で三人の中でも頭もよく、いつも最もな意見を出す三上京介だ。
品行方正とはぴったりの言葉だ。
191cm、ゴール下のポイントガードと呼ばれる男で、冷静なアシストパスそしてアウトサイドシュートも得意である。


彼ら三人は190cmあることから俗にBIG3と呼ばれている。

バスケでもプライベートでもわりとバランスの取れた三人なのではないかと私は熟知する。

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