#OVER TIME




「でもよ、ららには不破がお似合いな気がすっけどな。」
缶ビール三本目を飲み干しながら未茉は思ったことを口にするが、

「いや、白石。男女は誠実な関係が最も重要だよ。」
そこへモラリスト三上が口を挟んだ。

「俺は栗原さんの中身知らないけど、翔真にあんな風に助言するってよっぽど自分の内面の磨き上がった人だと思うし、一緒にいて信じあえて切磋琢磨できるなんて付き合ったら最高だと思うけど。」

「そうか?めんどくせー。とりあえず付き合ってみりゃいいじゃん。合わなきゃ別れりゃいいんだし。」
そこへしらっと簡単に言う結城に対し、

「野蛮やな結城!!莉穂は騙せてもうちはあんたに騙されへんで!!」
思わず身を隠す仕草の静香に一同は苦笑いを浮かべる・・

「ま、結城らしい答えだな。」
未茉やみんなからのあきれたため息が聞こえると、

「うっせぇ!!俺は今度付き合う女とは、マジですっげー好きな女と付き合うって決めたんだ!!!」

ダンッ!!と強い決意の現れを示したかのように缶ビールを勢いよく机の上に置くと、
「何本目だ?」
「まだ一本目じゃねぇか?」
「もうデキあがってんのかよ」
周囲はひそひそと結城を見てる・・・

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