#OVER TIME




「あーいい汗搔いたなー!!」

部活が終わると、部室ではTシャツを脱いで窓を開けて下着一枚で大胆に涼む未茉に
「きゃぁぁちょっと!白石さんてば窓開けないでって!!外から丸見えじゃない!!」
着替えていた女子達からは大ブーイングが飛ぶ。
「あ、わりぃわりぃ!でも誰もいねぇから大丈夫だって!」

窓を閉める未茉の姿に、村越は真っ赤になりながら気づく。
「みみみ…未茉様、あの…」
「んあ?」
「ああああの大変恐縮ながらひとつおおおお尋ねしても」
「なんだよ?」
「すすすすすみませ…今日ってスポーツブラなんですか?」

「そうだけど。なんで?」

「!!」
「ブラだと当たるといてぇからスポーツブラの方がいいからよ。」

(なななななんと…!!!それはまずいのではないのでしょうか…北様の不在でもある女の事情のは私めが何とかしなければ…)
慌て動揺する村越は、
「ししし失礼ながら未茉様、替えのお下着とかお持ちでしょうか?」
「あ!?下着の替え!?真夏じゃあるまいし、持ってきてねーよ。」

(ななななんと…!!!初めての日がスポーツブラでよろしいのでしょうか…)
うぅぅ…頭を押さえて悩み唸る村越は、
「あっああああの相沢様…!!!!替えのお下着お持ちではないでしょうか??!」
他の部員達と楽しそうに着替えてる相沢の元へ村越は走ってくと、

「下着??確か新品の予備が一枚置いてあったはず。」
ロッカーからごそごそとあさると出てきて、
「あの!!お借りできないでしょうか??」
「え、いいけど。村越さんならサイズ合うか。どうぞ。」
「あ、いえわわわ私ではなく、みみみ未茉様の」



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