都合のいい女になるはずが溺愛されてます
side 佐久間
残暑厳しい9月、この時期は営業職に就いたことを後悔する。
「岡田〜外回り行くぞ」
「はい!」
なにせこのくそ暑い中外回りに出ないといけない。
かなりダルいけど岡田がいるならいっか。
「お前、それ何持ってんの?」
「肩にかける携帯扇風機です!スタイリッシュですよね」
この岡田っていう新卒。
こいつ、かなりぶっ飛んでおもしろい。
教育係に選ばれた当初はめんどくせーって思ってたけど、割と覚えもいいしなかなか楽しくやらせてもらってる。
「これ結構風がつよいんですよ、ほら」
「なんでそんな元気なの?俺、お前の熱気にやられそう」
「若さですかね?」
「は?うざ〜」
小さい扇風機のスイッチを入れて俺の顔に向けてくる岡田。
ポジティブでとにかく元気でよく動く。こいつ、犬みたいだな。
仁奈は最近俺のこと、実家の犬に似てるって言うけど、こいつの方がよっぽど犬らしいと思う。
残暑厳しい9月、この時期は営業職に就いたことを後悔する。
「岡田〜外回り行くぞ」
「はい!」
なにせこのくそ暑い中外回りに出ないといけない。
かなりダルいけど岡田がいるならいっか。
「お前、それ何持ってんの?」
「肩にかける携帯扇風機です!スタイリッシュですよね」
この岡田っていう新卒。
こいつ、かなりぶっ飛んでおもしろい。
教育係に選ばれた当初はめんどくせーって思ってたけど、割と覚えもいいしなかなか楽しくやらせてもらってる。
「これ結構風がつよいんですよ、ほら」
「なんでそんな元気なの?俺、お前の熱気にやられそう」
「若さですかね?」
「は?うざ〜」
小さい扇風機のスイッチを入れて俺の顔に向けてくる岡田。
ポジティブでとにかく元気でよく動く。こいつ、犬みたいだな。
仁奈は最近俺のこと、実家の犬に似てるって言うけど、こいつの方がよっぽど犬らしいと思う。