都合のいい女になるはずが溺愛されてます
「いってらっしゃい」
「いってきます!」
エントランスを通りかかったら受付嬢の声がして、それに笑顔で答える岡田。
今日の出勤の白井と前川さんは「岡田くん頑張って」とふたりとも満面の笑みだ。
試しに俺も「いってきます」と笑いかけたらふたりは瞬時に真顔になった。
ウケる、差がすげぇ。
「お前すっかり受付嬢の人気者だな」
「そうですか?」
「女に困ったことないだろ」
「えー、佐久間さんほどじゃないですよ」
外に出て話しかけたらニコニコしながらそう言われた。
否定しねえじゃんこいつ、おもしれー。
「あ、遠藤さんおつかれさまです」
顔を伏せて笑う。けど岡田の口からその名字が出たから顔を上げた。
そこには玄関付近をほうきとちりとりで掃除する仁奈の姿があった。
相変わらず雑用ばっかやってんな、なにもこの暑い中やらなくてもいいのに。
心配だけど一生懸命掃除をする仁奈の頬が赤くなっててかわいいと思った。
「いってきます!」
エントランスを通りかかったら受付嬢の声がして、それに笑顔で答える岡田。
今日の出勤の白井と前川さんは「岡田くん頑張って」とふたりとも満面の笑みだ。
試しに俺も「いってきます」と笑いかけたらふたりは瞬時に真顔になった。
ウケる、差がすげぇ。
「お前すっかり受付嬢の人気者だな」
「そうですか?」
「女に困ったことないだろ」
「えー、佐久間さんほどじゃないですよ」
外に出て話しかけたらニコニコしながらそう言われた。
否定しねえじゃんこいつ、おもしれー。
「あ、遠藤さんおつかれさまです」
顔を伏せて笑う。けど岡田の口からその名字が出たから顔を上げた。
そこには玄関付近をほうきとちりとりで掃除する仁奈の姿があった。
相変わらず雑用ばっかやってんな、なにもこの暑い中やらなくてもいいのに。
心配だけど一生懸命掃除をする仁奈の頬が赤くなっててかわいいと思った。