都合のいい女になるはずが溺愛されてます
でもそれは考えすぎじゃなかった。
ロッカーを汚されたり備品をわざと壊されたり、立て続けに何者かに嫌がらせを受けるように。
仁奈が危惧してたのってこれか。
てか、女ってこんな露骨に嫌がらせすんの?
しかもなんとも幼稚で陰湿だこと。
付き合ってるって公開したの、軽はずみだったな。
「前川さん、ちょっと協力してほしいことがあるんだけど」
だから自分で蒔いた種は自分で責任とらないと。
そのために仁奈と同期の受付嬢、前川さんに協力を要請した。
休憩スペースで突然話しかけられ、ぽかんと見上げる前川さん。
すると正面に座っていた白井が口を開いた。
「ねえ、婚約者がいる女と人妻に近寄らないでくれるます?」
以外、こいつが話しかけてくると思わなかった。
新婚だからって高圧的な態度で指輪見せびらかして来てウケる。
「へえ、前川さん結婚するんだ。おめでとう」
「あ、いえまだですけど……ありがとうございます」
「てか白井、お前キャラ変わったな〜」
「もうあたし白井じゃありませんけど。
あとあんたの前では猫かぶってたの。で、何?」
猫かぶってたらしい白井の本性は口調が元ヤンっぽくてなんか苦手。
ガン飛ばされてるのは全部俺の自業自得だから仕方ないけど。
「あのさ、仁奈が嫌がらせ受けてんの。
犯人の目星はついてるけど証拠がないから探ってほしくて」
「……あんたほんとに遠藤さんと付き合ってるんだ」
「うん、なんかごめん」
「はぁ?これっぽちもあんたのこと好きじゃないから大丈夫。
旦那の方が100倍いい男だから」
え、今の俺よりいい男ってハードル高くね?
なんて余計な一言は飲み込んだ。
あぶね、ただでさえ嫌われてるから機嫌損ねないようにしないと。
ロッカーを汚されたり備品をわざと壊されたり、立て続けに何者かに嫌がらせを受けるように。
仁奈が危惧してたのってこれか。
てか、女ってこんな露骨に嫌がらせすんの?
しかもなんとも幼稚で陰湿だこと。
付き合ってるって公開したの、軽はずみだったな。
「前川さん、ちょっと協力してほしいことがあるんだけど」
だから自分で蒔いた種は自分で責任とらないと。
そのために仁奈と同期の受付嬢、前川さんに協力を要請した。
休憩スペースで突然話しかけられ、ぽかんと見上げる前川さん。
すると正面に座っていた白井が口を開いた。
「ねえ、婚約者がいる女と人妻に近寄らないでくれるます?」
以外、こいつが話しかけてくると思わなかった。
新婚だからって高圧的な態度で指輪見せびらかして来てウケる。
「へえ、前川さん結婚するんだ。おめでとう」
「あ、いえまだですけど……ありがとうございます」
「てか白井、お前キャラ変わったな〜」
「もうあたし白井じゃありませんけど。
あとあんたの前では猫かぶってたの。で、何?」
猫かぶってたらしい白井の本性は口調が元ヤンっぽくてなんか苦手。
ガン飛ばされてるのは全部俺の自業自得だから仕方ないけど。
「あのさ、仁奈が嫌がらせ受けてんの。
犯人の目星はついてるけど証拠がないから探ってほしくて」
「……あんたほんとに遠藤さんと付き合ってるんだ」
「うん、なんかごめん」
「はぁ?これっぽちもあんたのこと好きじゃないから大丈夫。
旦那の方が100倍いい男だから」
え、今の俺よりいい男ってハードル高くね?
なんて余計な一言は飲み込んだ。
あぶね、ただでさえ嫌われてるから機嫌損ねないようにしないと。