都合のいい女になるはずが溺愛されてます
「仁奈のこと？」

「あれのどこがいいんだ？美人でもなけりゃ胸もないだろ」


は？Cありゃ十分だわ。
つーか、俺は巨乳派より美乳派だっての。


「あー、あれか？意外と実家が金持ちとか？」

「俺の方が稼ぎいいよ。実家のことは知らない」

「はぁ？じゃあ何のために付き合ったんだよ。あれじゃ絶対勃たねえ」


はぁぁ？付き合ってからがぜん勃つわ！
その証拠に昨日もヤった！


「あの、その辺にしといた方が……」


岡田は俺が怒ってるのを察して伊藤に声をかけている。
ごめんな、かわいい後輩に気を使わせて。


「そんなに女に困ってんの？」

「おっ、紹介してくれるってか。やっぱ他にキープしてる女いるんだろ、ずるい奴」

「うん、とびっきりかわいい子呼ぶから待ってろ」


さっきから失礼なことばっか言うから腹が立った。
キープなんていねえし今は仁奈に一途なんだっての。
だからとびっきりかわいい子ってのは仁奈のこと。
『伊藤が奢ってくれるらしいからこっち来ない？ちなみにばっちりメイクしてきて欲しい』とダメ元で仁奈にメッセージを送ってみた。
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