都合のいい女になるはずが溺愛されてます
「1回だけ、ですよ。間に合わなくなっちゃう」

「ごめん、1回じゃ治まらないかも」

「そんな時間ない、ッ!」


今日行く店は予約してるから遅れるわけに行かない。
そんな理性は膨張した熱に根こそぎ奪われる。


「一気に、挿れるの……だめ」

「……は?イッた?」

「イッて、ない」

「さっきから嘘ばっか。中ビクビクしてるくせに」


また嘘を見抜いてたしなめるように笑う佐久間は奥を小突いてくる。


「やっ、動かないで、今……だめな、のっ」

「じゃあイッたの認める?」

「認めるから、奥ばっかりやだぁ」

「かわいい、いっぱいいじめたくなる」


欲にまみれた瞳で私を見下ろしながら、激しく腰を動かしてくる。
快楽に無理やり沈められたのに、佐久間のこと好きだから拒めない。

結局佐久間は一度では満足できず、二回戦が終わるまで解放してくれなかった。
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