都合のいい女になるはずが溺愛されてます
「ご機嫌とりってよりは、仁奈と仲良くなりたいと思ってる」
佐久間はテレビに視線を向けながら呟いた。
後腐れしないセフレが欲しいだけじゃない?なんてひねくれた言葉は飲み込んで別の言葉を選んだ。
「私と仲良くなりたいなら、付き合って欲しいことがあります」
「なに?」
「年甲斐もなく遊園地ではしゃぎたいです」
それは1年前に別れた元カレと成し得なかったこと。
女の扱いを知ってる佐久間となら、より楽しいんじゃないかなとふと思いついた。
「ふっ、ふふ……」
佐久間は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしたあと、顔を伏せて笑いだした。
なにそれ、バカにしてる?なんか急に恥ずかしくなってきた。
「いいね、楽しそう」
かと思えば顔を上げて眩しい笑顔を見せる。
「仁奈って突拍子もないこというよね。そこが気に入ってるけど」
「……佐久間さんが嫌がりそうなことを言ったつもりなんですが」
とっさに嘘をついたけど「遊園地ね、前向きに検討しとく」と笑われた。
佐久間はテレビに視線を向けながら呟いた。
後腐れしないセフレが欲しいだけじゃない?なんてひねくれた言葉は飲み込んで別の言葉を選んだ。
「私と仲良くなりたいなら、付き合って欲しいことがあります」
「なに?」
「年甲斐もなく遊園地ではしゃぎたいです」
それは1年前に別れた元カレと成し得なかったこと。
女の扱いを知ってる佐久間となら、より楽しいんじゃないかなとふと思いついた。
「ふっ、ふふ……」
佐久間は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしたあと、顔を伏せて笑いだした。
なにそれ、バカにしてる?なんか急に恥ずかしくなってきた。
「いいね、楽しそう」
かと思えば顔を上げて眩しい笑顔を見せる。
「仁奈って突拍子もないこというよね。そこが気に入ってるけど」
「……佐久間さんが嫌がりそうなことを言ったつもりなんですが」
とっさに嘘をついたけど「遊園地ね、前向きに検討しとく」と笑われた。