2番目の恋
と、突然咲良のケラケラという笑い声が聞こえてきた。
驚いて振り向くと笹崎がぶんぶん抱っこして遊んでる。
「こうやってな、2本の足で歩いてな、自分の手でオモチャを持ててな、自分の口に入れてな、咲良、これってすごいことなんだぞ?」
私の耳にスッと入ってきた笹崎の言葉。
「奇跡なんだぞ?当たり前じゃないからな?」
そう言って笹崎がフッと私の方を見て笑う。
「って思うようになったよ。」と続ける。
「美織さ、何があったか知らんけど、咲良ちゃん産めて良かったな。」
私の手が止まる。
まるで、「なんでこんなやつと結婚したんだろう」と泣いてばかりいた、あの頃の私に言っているようだ。
妊娠しなければ・・・と思い掛けては頭をブンブン振って咲良を抱きしめ続けた日々。
咲良だけは何がなんでも幸せにすると決めて家を出た日。
咲良が幸せになることだけが今の私の望みだ。
その咲良が笹崎に抱っこされてケラケラ笑ってる。
こんな光景、見たことあった?
ずっと一人で子育てしてきた日々に、笹崎が突然入ってきた。
驚いて振り向くと笹崎がぶんぶん抱っこして遊んでる。
「こうやってな、2本の足で歩いてな、自分の手でオモチャを持ててな、自分の口に入れてな、咲良、これってすごいことなんだぞ?」
私の耳にスッと入ってきた笹崎の言葉。
「奇跡なんだぞ?当たり前じゃないからな?」
そう言って笹崎がフッと私の方を見て笑う。
「って思うようになったよ。」と続ける。
「美織さ、何があったか知らんけど、咲良ちゃん産めて良かったな。」
私の手が止まる。
まるで、「なんでこんなやつと結婚したんだろう」と泣いてばかりいた、あの頃の私に言っているようだ。
妊娠しなければ・・・と思い掛けては頭をブンブン振って咲良を抱きしめ続けた日々。
咲良だけは何がなんでも幸せにすると決めて家を出た日。
咲良が幸せになることだけが今の私の望みだ。
その咲良が笹崎に抱っこされてケラケラ笑ってる。
こんな光景、見たことあった?
ずっと一人で子育てしてきた日々に、笹崎が突然入ってきた。