2番目の恋
焼きそばを作ってる間に、笹崎がコンビニでお酒とおやつを買ってきてくれた。
2人とも缶チューハイを飲む。
「笹崎さ、私がクラスの女子全員に無視された時覚えてる?」
「そんなことあったっけ?」
私はずっと覚えてる。
悲しい記憶は絶対に消えない。
友達に話しかけたら目を逸らされた日。
誰に声を掛けても、応えてくれない。
突然毎日がグレーになった。
「その時一緒にお弁当食べてくれたよね。急に私のとこ来てさ。」
高3の時。
独りで昼休みを過ごしていたら、いつもと変わらず接してくれたのが笹崎だった。
バカな話をし続けて、私も仕方なく笑うしかなくて。
笹崎はいっつも全体を見てて、一人一人の顔を常に気にしてるタイプだった。
「好きな子には笑っててほしいよ。」
笹崎が言う。
「それ高3の時の話だよ?」
「うん。」
好きな子って。
お互い見るところなくて、焼きそばの残骸に目をやる。
柿ピーを食べる。
2人とも缶チューハイを飲む。
「笹崎さ、私がクラスの女子全員に無視された時覚えてる?」
「そんなことあったっけ?」
私はずっと覚えてる。
悲しい記憶は絶対に消えない。
友達に話しかけたら目を逸らされた日。
誰に声を掛けても、応えてくれない。
突然毎日がグレーになった。
「その時一緒にお弁当食べてくれたよね。急に私のとこ来てさ。」
高3の時。
独りで昼休みを過ごしていたら、いつもと変わらず接してくれたのが笹崎だった。
バカな話をし続けて、私も仕方なく笑うしかなくて。
笹崎はいっつも全体を見てて、一人一人の顔を常に気にしてるタイプだった。
「好きな子には笑っててほしいよ。」
笹崎が言う。
「それ高3の時の話だよ?」
「うん。」
好きな子って。
お互い見るところなくて、焼きそばの残骸に目をやる。
柿ピーを食べる。