2番目の恋
笹崎は2コールですぐに電話に出た。
「あい。」
いつもの調子だけど、思い返すと笹崎と電話なんて今までしたことなかったことに気付く。
「何してたの?」
私は自分の足の爪が少し伸びてることに気付きながら聞く。
「テレビ見てた。」
「何のテレビ?」
私は笹崎が見てる番組にチャンネルを合わせる。
くだらないコント番組。
同じところで笑う。
笹崎の、本当に楽しそうな笑い声が電話越しに聞こえる。
笹崎の笑い声好きだ、と思う。
当たり前に聞いていたけど、久々に聞いて、そうそうこの声だった、と思った。
電話なのに一人の寂しさが紛れる。
笹崎が一緒にいてくれたらいいのに。
ほのかにそう思うけど、自分で気付かないフリをした。
2時間も電話した。
そんなこと、久しぶりだった。
「あい。」
いつもの調子だけど、思い返すと笹崎と電話なんて今までしたことなかったことに気付く。
「何してたの?」
私は自分の足の爪が少し伸びてることに気付きながら聞く。
「テレビ見てた。」
「何のテレビ?」
私は笹崎が見てる番組にチャンネルを合わせる。
くだらないコント番組。
同じところで笑う。
笹崎の、本当に楽しそうな笑い声が電話越しに聞こえる。
笹崎の笑い声好きだ、と思う。
当たり前に聞いていたけど、久々に聞いて、そうそうこの声だった、と思った。
電話なのに一人の寂しさが紛れる。
笹崎が一緒にいてくれたらいいのに。
ほのかにそう思うけど、自分で気付かないフリをした。
2時間も電話した。
そんなこと、久しぶりだった。