2番目の恋
シングル布団に2人。

笹崎が背後から私の体をグッと寄せる。
密着。
ずっと暖かい。

笹崎の気持ちが降り注ぐように背中から伝わり続ける。

なんでこんなに私を好きでいてくれるの?

なんで手を出してこないの?

たぶん笹崎は寝ていない。
私も全然眠ることができないまま、朝を迎えた。

咲良が起きる前に、笹崎は朝ごはんも食べることなく、眠そうな顔をして部屋を出て行った。

もうこのまま友達で居続けることは難しい。
そんな気がしていた。
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