2番目の恋
朝
2週間ぶりに一緒に迎えた朝。
全然気持ちが違う。
狭い布団。
笹崎と咲良はまだまだ寝てる。
私がそっと抜けると、誰かの温もりを求めるかのように、笹崎と咲良がくっついて寝続ける。
まるで本当の親子のように。
不思議だった。
ずっと友達だった人と、こういう関係になるなんて信じられない。
信じられないけど、幸せだった。
顔を洗って、コーヒーを淹れていると笹崎が起きてきた。
「何飲むの。」と言いながら、後ろから抱きついてくる。
「ちょっと、咲良が見たら嫌だからやめて。」
私はスルリと腕から抜けてコーヒーをローテーブルに運ぶ。
「えー、昨日あんなに泣いてたのに?『好き。好き。す・・・』」
「うるさいよ。」
笹崎がニヤニヤしながら「俺もコーヒー飲んでいい?」と続けた。
ローテーブルに置かれる笹崎の適当なマグカップにブラックコーヒー。
隣に座る。
一口飲んで笹崎が口を開く。
「一緒に住む部屋探そ。」
少し驚いてしまったけど、平然を装う。
「そうだね。不動産屋行かないと。」
「今日行く?」
「今日?」
「早く一緒住みたい。」
笹崎がずっと笑ってる。
すごく嬉しそうで、なんか私も嬉しくなる。
「せっかちー。」
「それと、早くアレしたい。」
「なに、アレって。」
私はそう言いながらパンを焼きに立ち上がる。
「籍入れたい。」
後ろから聞こえてきた。
「早いよー、もうちょっと考えたら?」
「入れたい、入れたい。じゃあ、いつ入れるかだけ決めよ?」
「んー、来年の春とか?」
全然気持ちが違う。
狭い布団。
笹崎と咲良はまだまだ寝てる。
私がそっと抜けると、誰かの温もりを求めるかのように、笹崎と咲良がくっついて寝続ける。
まるで本当の親子のように。
不思議だった。
ずっと友達だった人と、こういう関係になるなんて信じられない。
信じられないけど、幸せだった。
顔を洗って、コーヒーを淹れていると笹崎が起きてきた。
「何飲むの。」と言いながら、後ろから抱きついてくる。
「ちょっと、咲良が見たら嫌だからやめて。」
私はスルリと腕から抜けてコーヒーをローテーブルに運ぶ。
「えー、昨日あんなに泣いてたのに?『好き。好き。す・・・』」
「うるさいよ。」
笹崎がニヤニヤしながら「俺もコーヒー飲んでいい?」と続けた。
ローテーブルに置かれる笹崎の適当なマグカップにブラックコーヒー。
隣に座る。
一口飲んで笹崎が口を開く。
「一緒に住む部屋探そ。」
少し驚いてしまったけど、平然を装う。
「そうだね。不動産屋行かないと。」
「今日行く?」
「今日?」
「早く一緒住みたい。」
笹崎がずっと笑ってる。
すごく嬉しそうで、なんか私も嬉しくなる。
「せっかちー。」
「それと、早くアレしたい。」
「なに、アレって。」
私はそう言いながらパンを焼きに立ち上がる。
「籍入れたい。」
後ろから聞こえてきた。
「早いよー、もうちょっと考えたら?」
「入れたい、入れたい。じゃあ、いつ入れるかだけ決めよ?」
「んー、来年の春とか?」