もしこの気持ちを伝えたなら
「お、やっぱあっきー来てるか、2年になっても相変わらず早いな」

俺はわざと聞こえるようにため息をついて、

「はぁーあ。うるさい足音はやっぱり光輝か。
てかその呼び方やめてくれないか、それにお前は2組だろ」

「別にいいじゃん。俺たち友達だろ?
 てか、なんで俺のクラスが2組みって知ってるの?
 そうか、そんなに俺のことが好きなのかぁ」

光輝がわざと体をもじもじさせて言う。

「別に好きじゃない。お前が同じクラスだと俺に絡んでくるじゃないか。
 去年みたいに。
 だから、違うことを祈りながら、お前の名前を探したんだ。
 クラスが違って一安心してたのに」

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