もしこの気持ちを伝えたなら
ふと視線を感じ我に帰った。自分の頬が緩んでいる。やばい、これは完全ににやけていたに違いない。
誰かに見られたか?俺は視線を感じた方を見た。視線の先には前のやつの背中をつつきちょっかいをかける男子、その隣にはだるそうにしてる女子、校長先生の方を見る紗枝。真面目に話を聞く生徒もいるんだなぁ。
さらに奥では光輝が堂々とあくびをしている。全くこいつはいつでもどこでもマイペースだ。
結局誰も俺の方を見ていなかった。
< 38 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop