1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ


海斗くんの手が服の下から入ってくる

指先が少し冷たくて体がビクッとなる

「冷たかった?ごめん」


海斗くん、優しい……


「じゃあ、バンザイ(笑)」

昨日の仕返しだ(笑)

私は服を脱がされて後ろから抱きしめられた


たくさんの優しいキスをくれる

海斗くんの手も温かくなってきた

無理しないで痛かったら言って……

と耳元で話してくれる

「やっぱり痛いの?」

菜々美は心配そうに海斗の方を向いた

ニコッと優しく笑って答えてはくれなかったけど海斗くんの私に触れる手は少し震えていて
緊張してるのが私にも解った


ゆっくり、優しく海斗くんは入ってきて2人は結ばれた……


海斗は菜々美の胸の位置まで頭を下げ、顔を引っつけ菜々美を抱きしめていた


「ちょっと(笑)動いたらこそばいよ」

頭が揺れると髪の毛が肌に当たる

菜々美は海斗の髪の毛をなでる

サラサラだ……
いつもは軽く何か付けている

泊まりに来た時に髪がサラサラなのは知っていた

触ってみたかったけど2人がいるから中々こんなに密着することは出来ない

海斗くんは剣也くんほど目立ちはしないが綺麗な顔をしている

「ねぇ」

「ん?」

海斗は顔をあげて下から菜々美を見る

「怒らないで聞いて欲しいんだけど……」

「うん?」

「この、サラサラヘアはもう私だけに見せるだけにして欲しい」

「ん?どういう事?」


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