1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
班長会が終わった
「菜々美、ちょっとだけ庭に出る?」
「あっ、うん」
他の班の女子に手を振って2人でホテルの庭にでた
何組かカップルもいた
「明日は海かー、みんなと買い物行けたか?」
「うん!初めて遊んだ(笑)みんな可愛い服着てたよ」
「そっか、ゴールデンウィークは練習試合ばっかだったからな、遊べなくてごめん」
「大丈夫よ、予定表も2人に見せて納得してたみたいだったし」
「そっか、3年生引退までは多分休みはないだろうな」
「わかった」
「寂しい?」
「ううん、大丈夫」
「寂しいって言って欲しかった(笑)」
「そんな……部活頑張ってる人にそんなこと言えないよ」
「だな、やっぱり菜々美らしい(笑)部屋戻るか」
「うん!」
「明日水族館行こうぜ」
「ほんと?嬉しい(笑)」
戻ろうとすると剣也を見かけた
「剣也だ、告られてるっぽいけど……」
「そうだね」
「剣也は部活してる間は付き合わないと思う……あっ、やっぱり断ってる」
「それなら、やっぱり私には冗談だったのね」
「う〜ん、まあ、菜々美には悪いけどそうかもしれない、嫌?悪いことでもなかったか」
「ん?」
「剣也が言ったから菜々美に対する気持ちに気づけたかもだからな」
「……どう答えていいかわかんないけど」
「まあ、ちょっと剣也のとこ行ってくる、アイツのクラスって今サッカー部いなくてつまらないって言ってたから、友達作るの下手なんだよ」
そう言って海斗くんは走っていった
やっぱり世話好きの優しい人だな
菜々美は部屋に戻っていった