1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
「海斗やめて、俺と付き合わない?」
「そんな冗談やめてよ」
「大事にするよ、海斗より……海斗のキスとどう?」
「そ、そんなの比べるものじゃないし、私の意思と違うもの」
「まどかちゃんは俺のキスで堕ちたもん」
「それは…永井さんの気持ちの問題でしょ?」
「海斗より上手いって言ってたよ、キスだってHだって」
「でも…別れたじゃない」
「わがままにつきあってられなくなってね
俺が振った
弱ってる時に優しくされるといいなって思う」
そう言うと、さっきより長いキスをされた
力が強くて振りほどけない
「んーー」
嫌!と剣也くんから逃げた
「元気になったなら部活に行ってよ!」
剣也は立ち上がった
「元気になった、ありがとう、行ってくる」
そう言うと剣也は玄関を出ていった
ごめん、海斗くん……
「菜々美?」
「えっ」
海斗が次の日の放課後話しかけてきた
「帰んないの?ぼーっとしてさ」
「あっ、か、帰る……」
海斗の手が菜々美のおでこにくる
「熱はないよな、何か心配ごとなら言えよ」
「うん、ありがとう」
「んじゃあ、部活行ってくるな」
菜々美は手を振った