1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
嫉妬
1週間が過ぎていた
学校はクラスマッチの日
菜々美はバレーに出場していた
去年は出れなかったから今年は運動音痴だけど
参加はしないと……
「菜々美ちゃーん、頑張れー」
えっ、剣也くんの声
あれから会ってなかったのに
「菜々美!」
よそ見をして菜々美にボールが当たって落ちた
「ご、ごめん」
菜々美はしゃがみこんでしまった
顔面に当たってしまったのだ
「タイム」
明日香がタイムをとってくれた
みんなが集まってくる
「大丈夫?菜々美」
「大丈夫、大丈夫」
「ごめん、俺が声をかけたから、保健室行こう」
剣也くんも駆けつけてくれた
「とりあえず交代、手当しておいで」
明日香に言われてコートを出た
「行こう、おいで」
剣也くんが背中を、押してくれる
「1人で大丈夫、まだ試合あるでしょ」
「海斗のとこが終わらないとないよ、勝ったら次に当たるから」
そう言って保健室までついてきた
保健室で先生に手当をしてもらって少しベッドで座って休むことに
先生はヒョウノウを作りに出た
海斗と亮太が体育館を覗く
「おっ、勝ってる、さすがバレー部の中川がいるからかな」
「菜々美がいない」
海斗はキョロキョロ見渡していた
バレー部は勝利し、亮太が祝福する
「おめでとう」
「ありがとう、サッカーは?」
「勝った」
「なぁ、菜々美は?」
「ボールを顔面にくらって保健室」
「えっ、ちょっと行ってくる」
「すぐ帰れよーー試合あんぞ」
「わかった」