1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ


「健、もう1回」

「勝てないのに?」

「いいじゃんかー」

「海斗くん、じゃあ、最後だよ、もう遅いから」

「わかった、ほら、健」

全く、ゲームに夢中なんだから(笑)




亮太は部活終わりに明日香をいつも送り始めた

部活での話をたくさん聞いてあげようと思ったからだ

明日香の感情はわかりやすい

だいぶ、部活の雰囲気もよくなってるみたいで笑顔も増えていった

金曜日には少し明日香の家に寄って帰る

明日香の家族とは夕食を食べて帰る仲になっていたのだ

その後明日香の部屋のパソコンで動画を見て過ごす

普段甘える事が苦手な明日香もこの時だけは甘えてくる

「亮ちゃん……」

2人の時はそう呼ぶ

学校では活発で、しっかりキャプテンも努め、バレー部エースもこの時だけ可愛く寄ってくる

亮太にはギャップ萌えしかなかった


亮ちゃんって名前だけ呼びはおねだりの合図

亮太は明日香にキスをしていく

「んっ…亮ちゃん」

「明日香、好き……可愛い…チュッ」

だいぶキスにもなれてきて、濃厚なキスもでき始めたけど…

「時間だ……」

終電の時間がせまる

あっという間に時間が経っちゃうねと言いながら玄関におりていく

「お邪魔しました」

奥からはーいと声がする

「じゃあな」

「バイバイ」

寒っ!

もうすぐクリスマスかー

亮太は駅まで走った

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