1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
クリスマス
「えっ、海斗、クリスマスプレゼントあげないのか?」
教室で明日香へのプレゼントを相談していた
「25日から合宿じゃん」
「24日は?」
「俺ん家が食事に行くんだよ」
そっか、海斗ん家は確か行事は一緒に過ごす家だったな
「正月明けに婆ちゃんとこからの土産かな、弟たちのぶんも、その方が菜々美も喜ぶ」
「そっか(笑)」
「なんかさぁー、俺らよりラブラブじゃん、亮太くん?」
「…まあ……(笑)」
「イブは頑張れよ、次の日からの地獄の合宿の前にいい思いしとけよな」
イブか……どうするかな
12月24日、クリスマスイブ
亮太と明日香は部活終わりにファミレスに来ていた
「明日から合宿だね」
「うん、暫く会えないけど電話するな」
「ありがとう、無理しないでね」
「無理じゃないよ、毎日の日課だし(笑)」
そう、俺達は一緒に帰った後も寝る前には電話して寝るのだ
それだけ、明日香とは全然話し足りなくて
もう、1組で1番のカップルだと思うほどだ
「今日会えてよかった、これ……」
明日香からクリスマスプレゼントを渡された
「俺も用意してあるんだけど後でな」
明日香は不思議そうな顔をしていた
「今頃菜々美も会ってんのかな?」
「いや、今日は海斗ん家が家族で食事だから会わないって言ってたな」
「そっかー、でもサッカー部って練習1日だから夜会わなかったらほんと会えないよね」
「まあ、仕方ないよ、わかってて付き合ってるんだし……明日香は寂しい?」
「私は練習終わったら会えるし、大丈夫」
「今日、時間は何時まで?」
「特には……」
「じゃあ、出ようか」