1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
2人はファミレスを出た
「どこに行くの?」
「少し歩こう」
外は凄い人で溢れていてカップルがたくさんいた
明日香と手をつなぎ歩く
街中のイルミネーションを少し見てから
明日香の最寄り駅についた
「もう帰るの?」
明日香が寂しそうに亮太に尋ねた
もうちょっと遊びたいな……
携帯の時計を見る
ちょっと待っててと明日香から離れた
亮太は駅のコインロッカーから荷物を出してくる
駅から明日香の家とは違う道を歩き出す
どこに行くんだろう
駅の近くのシティホテルだった
また、待っててといいながら亮太だけフロントに行く
「305号」
手続きをすましてエレベーターの方へ手招きする
部屋の鍵を開けた
「あまり時間はないけど、もうちょっといたいなって思って」
同じこと考えててくれたと明日香は思った
「亮ちゃん、私も思ってた、でも何でこんな豪華なホテル?」
確かに高校生には似合わないホテルだ
ビジネスホテルとは違って少し高級感がある
「今日さ、俺ここに泊まるんだよ」
「えっ?」
亮太はカーテンを開けた
「3階だからあまり景色は凄くないな、さっきのイルミネーションの方が綺麗だったかも」
明日香も窓に寄っていく
「今日なんてどこもいっぱいじゃない?でも街中から少し離れてるからそうでもないかな」
亮太は軽くチュッっと明日香にキスをした
「あっそうだ、待ってて」