1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ


「言ったけど、今、健はボール毎日蹴ってるか?」

「……毎日は」

「俺が来ないから?」

「まぁ、それも思ってたよ
兄ちゃんとするのは楽しかったんだよ
……でも1人でやっててもすぐやめちゃって」

「部活は見学して健が決めればいいよ、もしするならまた来た時に教えるし、兄ちゃんが嫌なら無理にやらせない」

「だって……兄ちゃん約束破って知らない人といるし、色々楽しみにしてたのにさ」

「ごめんな、あの日は向こうの用事がどうしてもあの日しか空いてなくて」

健に携帯の写真を見せた

「これ、兄ちゃんなんだよ、あの人が描いてくれたんだ」

「上手い」

「あの人はそれだけの人、姉ちゃんにも謝って許してもらった」

「そういうところがダサい(笑)」

「まあ、惚れた弱み(笑)」

「よかった……姉ちゃん元気がなかったから」

「俺は健より鈍感なんだよ」

「(笑)部活はもう少し考える」

「うん、そうだな、よし飯食お」

「食べるの?」

「今日母さんがいないから食べて帰る
今日はハンバーグだって」

「あれ〜今週食べたのになぁ(笑)」

「俺のリクエスト(笑)」

「全く、姉ちゃんは甘い」

2人で台所に降りていった

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