1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
「菜ー々ー美!」
「えーと、恥ずかしいデス」
クラスマッチの打ち上げの後海斗くんの家にお邪魔していた
ベッドの上でぎゅーっと抱きしめてくれていた
「何でだよ」
「久しぶりだし、最近肥えたから」
全然と言いながら菜々美の胸に顔をうずめた
「亮太らも1次会だけで抜けたな」
「そう…だね…もうこそばい(笑)送って行くって言ってたね」
「あいつらは中川の家でイチャついてるからな」
「そうなんだ」
「めっちゃヤッテる」
「やだ、絶対、友達に言わないで!」
「わかったよ、でもそんなに出来ないじゃん」
「それはまあ、ごめんだけど」
「いいけど……俺は全然焦らないし、菜々美とはゆっくりでいいんだー」
それも寂しいけど(笑)
「同じ部屋にさ、お互い別の事をしていても落ち着く雰囲気が理想なんだよな」
「うそよ、すぐ健くんとゲームしてるでしょ」
「2人の時の事だよー、菜々美ん家は台所とリビングと別れてるけどそれも音の事考えたらいいんだけどな、俺の理想の家がたくさんあるんだよな」
そうなんだ……
「将来の事とか考えてるの?」
「まあ、3年生だし、それなりに……菜々美は教育学部だろ?」
「うん、海斗くんは?」
「建築関係かな……菜々美の塾を家で開きたいっていうのも俺が叶えてやるな」
「えっ!?」
それって……
「設計を海斗くんに頼んでもいいってこと?」
海斗くんはほっぺたをぷぅっと膨らまして菜々美のおデコをツンと触って拗ねた