1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ


次の日

「成田は熱で休みだそうだ」

関口先生から報告があった

「今日はクラスマッチに出る種目を決めて放課後に新谷は職員室へ
女子は体育委員の中川が決めてくれ」

「はい」

放課後までにすんなりと決まり、中川から女子のメンバーの紙をもらった

「菜々美は無理なんでしょ?」

「あっ、うん、聞いたのか?」

「昨日連絡したら海斗くんにお世話になったって言ってたから」

お世話か……
まあ、そうだろうな

「中川はどこまで聞いてんの?」

「どこまでとは?ヒビが入って3週間って」

「そっか……
ひどかったみたいでさ、学校にきたら階段に気を付けてあげてな」

「うん、それはもちろん
じゃあこれ、女子のぶんね」


海斗は中川から紙を受け取って職員室に提出に行った 

提出を終えると菜々美の家に寄った


「あっ、お兄ちゃん」

庭から琴ちゃんが走ってきた

ジャンプして飛び付いてくる

健も寄ってきた

「健が琴ちゃんを暫く児童クラブからつれて帰るのか?」

「うん、6時間目が終わったら寄って連れて帰ることにした」

「そうか」

「お姉ちゃんはね…友達と一緒に帰れなくてごめんねって謝るんだ
そんなの怪我した姉ちゃんの方が大変なのにさ」

「琴も、もう宿題終わらせたよ」

海斗は琴の頭をなでる

「2人とも偉いなぁ(笑)」

「お兄ちゃんはお姉ちゃんのお見舞いに来てくれたの?
琴とは遊べる?」

「あっ、うん、少しなら大丈夫だよ」

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