1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
決勝が始まると両クラスの応援も賑やかになる
「同点だぜ、どっちも凄いな」
「1組頑張れー」
点数で決着がつかずにPKで決まることになった
向こうはサッカー部が2人だ
こっちだって亮太と海斗がいる
クラスの人達が口々に話している
「キーパー海斗がやるんだ、海斗がんばれー」
1人目を止める
1組はオーっと叫んでいた
「私、あまりサッカーの事よくわかんないけど海斗くんはすごいの?」
隣にいた明日香に菜々美が聞く
「上手いよ」
そっか、健くんが言ってるのは間違いじゃないんだね
「サッカー部に入りたいって言ってた」
「充分入部の遅れはないくらいだよ」
へぇ、そっか、あっ、最後は剣也くんだ
「これを止めてうちが決めたら1組の勝ちだよ」
明日香が教えてくれた
海斗くんがんばって!
菜々美は心の中で祈った
海斗が剣也のシュートを止めた
ますます盛り上がる
最後は誰が蹴るんだとみんな話してる
海斗が手袋を外してメンバーの所へ行く
「海斗が蹴るな」
男子の声が聞こえる
メンバーから肩をたたかれていた
スポーツしてる瞬間てみんなかっこいい
最後のボールを海斗がシュートを決めた
1組はオーっとまた叫び声がした
「やった」
「優勝だ」
「海斗〜」
表彰式を終えHRに入っていた
関口先生からも誉めてもらい全員の拍手でクラスマッチを終えた