1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
菜々美は自分の席に戻った
「菜々美、剣也くん振っちゃうの?かっこいいのに」
美咲に言われたけど……
だってねぇ、そんなことついでみたいに言われても……
「亮太、部活行こう
剣也もほら行くぞ」
海斗ら3人は部活に行ってしまった
「学年1のイケメンだよ?」
美咲はまだ言ってる
「菜々美には海斗くんがいるからでしょ?」
朝香も何か言い始めた
「だって、顔がいいだけで付き合えないでしょ、そもそもの目的が私じゃないもの」
「菜々美らしいわ(笑)」
明日香が笑う
「でも、かっこいい人と一緒に歩くだけでも嬉しくない?」
そういうもの?美咲の言うことはいまいちわからないかな
「美咲みたいな子がいるから菜々美みたいな子がいいと思ったかもよー」
なるほどーと美咲も納得し始めている
「だから、菜々美には海斗くんがお似合いなんだよ」
朝香の意見はみんなスルーだ
「明日、騒がれたらどうする?」
「どうもしないよ」
「学年1のかっこいい人を振ったって噂になるかな」
美咲と明日香は面白がってるし
「じゃあ、私、帰るね、バイバイ」
菜々美は教室を出た
「ねーえ、私の意見を無視しないでよ」
朝香がブーブー言ってる
「わかるけどさぁ」
「うん、でもねー」
「じゃあ、何で言わないの?」
「海斗くんが行動を起こさないと私らにはどうもできないし……
2人が仲がいいのはわかるけど2人の気持ちがわかんないんだもん」
明日香が冷静に言う