1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
「そうそう、私だって海斗くんの方がお似合いだと思うよ
でも、はっきり言った剣也くんのほうがねと思っただけよ
私らがお似合いと思うだけじゃあ恋愛はねー」
美咲も茶化したくせに冷静になる
「じゃあ、私は部活に行ってくるね」
明日香も部活に行った
夜に海斗から菜々美に電話があった
「あっ、どうだった?部活」
「うん、ついていけた、大丈夫」
「よかったね」
「あの……さ」
「ん?」
「あれから教室で大丈夫だったかなと思って
女子達が騒いでたし」
主に美咲だね(笑)
「剣也くんの事だよね、美咲はもったいないとか言ってたかなー
でも剣也くんだって冗談だもん、本気じゃないし」
「……そっかな、あいつは知ってると思うけどわかりずらくて、そんなで中学の頃も女関係で色々問題あって……噂も絶えなくて」
「噂って本当かどうかも聞けないの?」
「う〜ん、全部は追いきれてないかな」
「それは剣也くんだけじゃなくて、女の子にも問題があるんじゃない?」
「……そっかな」
「私みたいな子だっているんだから剣也くんだけ悪いとは思わないよ
スキンシップはやっぱりびっくりはするけどね」
「……それは剣也をかばってるの?」
少し口調がきつくなった
「そんなことないよ」
「まあ、いいや、日曜日早めに来てくれる?5時で…じゃあ」
「あっ、わかっ」
返事の途中で切られた
機嫌を損ねたようだ
私、また何か言っちゃったのかな
せっかく私の為に日を合わせてくれたのに
今までこんなに、深く話せる人はいなかった
私のコミュ力もないし……
何かごめん海斗くん