1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
マネージャー
「おーい、海斗、数学ダブってる」
「悪い、教科を見ずに菜々美が持てる程度に渡したから、途中で分かれたかも」
「おいおい、早速彼女を呼び捨てかよ、まあ全然いいけどな(笑)」
「お前は女が出来たら呼び捨てにするもんな」
「えー、海斗くんて元カノいたんだー」
「いたいた、サッカー部のマネージャー」
「もう、言うなよ」
少し拗ねた
明日香が菜々美の肩をポンと叩いてくれた
気にするなって
大丈夫よ……いてもおかしくないもの
学校は夏休みに入った
「ねえ、お兄ちゃんはいつ遊びに来るのー?」
琴が退屈そうだ
「お兄ちゃんね、部活の合宿があってね、13日は来れるかもって」
「えー、まだまだじゃん」
「それまでに宿題を終わらせとこうね、じゃないと遊べないよ」
「はぁい」
「健くんもね」
「わかってる」
健くんも元気がないな、退屈なんだろうな
夏休みに入った1週間後サッカー部の夏合宿が始まった
「この合宿から1年生のマネージャーが入部する、みんな、頼むな」
『はい 』
「永井まどかです、中学でマネージャーやってました、よろしくお願いします」
「風間愛花(かざまあいか)です、よろしくお願いします」
はぁ!?
海斗はびっくりしていた
「剣也、どういう事だよ」
「俺は誘ってねえよ」
「全くやりにくいなー」
「何で?まだ気になる?」
「気持ちは全くないけど、なんかなー」
「俺は真面目にしてくれれば…」