1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
「あと少しだ、菜々美の教え方わかりやすい」
「ほんと?嬉しい、私ね教員免許を取りたいの」
「教師になりたいのか?」
「塾の先生になりたいの…自宅で個人塾をひらきたい」
「へぇ、子供が好きとか?」
「それもあるけど教師になると自分の子供の行事に参加する事が出来にくいのと
自分が母になった時におばあちゃんがうちはいないじゃない?
だからおばあちゃんが代理で行くことができないから……」
「よく考えてんだな」
きっと俺の母親なら孫のためにも喜んで行くだろうなと思ったが……言うのはやめた
楽しそうに話してるし、将来の夢なんだろうな
「菜々美と同じ大学に行きたいな」
「頑張れる?」
「頑張る」
「じゃあ、もう少し頑張ろうね」
海斗くんは静かに勉強していたと思ったら机の上にひれ伏して寝てしまった
机を寄せて布団を敷き、ゆっくりと横にならせた
「1日お疲れ様……おやすみ」
菜々美は海斗の頭を触った
朝の7時
琴ちゃんが起きてきた
「おはよう、お姉ちゃん」
「おはよう、パンとご飯どっちがいい?」
「今日はパンとチョコクリーム」
「わかった」
「お兄ちゃんは?」
「まだ、寝てる(笑)お勉強頑張ったからね
琴ちゃんが起こしてきてくれる?」
「はーい」
健くんも下りてきた
「健くんは?」
「おにぎりで中身は昆布と目玉焼き半熟」
「はいはい」
「連れてきたよー」
琴ちゃんが抱っこされてきた
連れてこられたの間違いだね(笑)